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GUIDE 09

Amazon真贋調査(Authenticity Complaint)の対処法

偽造品の疑いを指摘された時に確認すべきこと

「真贋調査(Authenticity Complaint)」は、購入者や権利者から「偽物ではないか」という指摘を受けた際に発動する審査で、該当するASIN単位、あるいはアカウント全体が出品停止になることがあります。真贋調査は、他の停止理由と比較しても審査基準が厳格で、証拠の細かい要件を満たしていないと繰り返し却下されることが多い分野です。

請求書が最も重要な理由

最も重要なのは、仕入れ先から発行された請求書です。発行元(メーカーまたは卸)の名称・住所・連絡先、型番、数量が明記されているかを確認してください。要件を満たさない簡易的な領収書やレシートでは、証拠として不十分と判断されることがあります。特に、発行元の連絡先が記載されていない請求書は、真贋調査においてほぼ確実に不十分と判断されるため、事前の確認が欠かせません。

正規代理店から仕入れている場合でも、請求書の記載事項が不足していることは意外と多くあります。真贋調査の通知を受けてから請求書を再取得しようとすると時間がかかるため、仕入れの段階で要件を満たす書類を確保しておくことが最大の予防策です。仕入れ先との取引開始時に、あらかじめ「Amazonの真贋調査で認められる形式の請求書を発行してもらえるか」を確認しておくと、いざという時のリスクを大きく減らせます。

  • 発行元(メーカーまたは卸)の名称・住所・連絡先が明記されているか
  • 型番・数量が具体的に記載されているか
  • 取引の継続性を示せる複数回分の請求書があるか

改善計画書で重視される2つのポイント

改善計画書の提出では、①正規の仕入れルートであることの証明、②今後同様の問題が発生しないための仕入れ管理体制の説明、の2点が特に重視されます。単に「正規品です」と主張するだけでなく、どのような経路で仕入れ、どのように品質を確認しているかという、仕入れから販売までのプロセス全体を説明できると、審査担当者の理解を得やすくなります。

何度も却下される場合の見直し方

何度も却下される場合は、提出している証拠の「量」ではなく「質」を見直す必要があります。同じ請求書を繰り返し提出しても、要件を満たしていなければ結果は変わりません。却下理由に記載された具体的な不足点を一つずつ確認し、仕入れ先に協力を仰いで要件を満たす書類を再取得することが有効です。並行して、権利者側(商標権者やブランドオーナー)へ直接連絡を取り、誤解を解消するアプローチが有効な場合もあります。Amazonの審査だけでなく、申立ての元になった権利者の意向が解決の鍵を握っていることも少なくありません。

真贋調査による停止は、売上金の留保額が大きくなりやすい分野でもあります。金額規模が大きい場合は、早い段階で専門家に相談し、証拠資料の整理と申立ての方向性を一緒に確認することをおすすめします。

権利者側の運用方針を理解しておく

真贋調査の背景には、ブランドオーナーや商標権者がAmazonに対して継続的にモニタリングを依頼しているケースが少なくありません。権利者によっては、正規品であっても「認定された販売店以外からの出品は一律で問題視する」という方針を取っていることがあり、この場合はいくら証拠を揃えても、Amazon側の審査だけでは解決しないことがあります。

このようなケースでは、権利者の公式サイトや問い合わせ窓口を通じて、直接コンタクトを取ることが有効な場合があります。権利者としても、正規の仕入れルートを持つ販売者を不必要に排除したいわけではないことが多いため、事実関係を丁寧に説明することで、Amazonへの申立てとは別のルートで解決に向かうことがあります。

真贋調査は、他の停止理由と比べても証拠要件が厳格で、精神的な消耗も大きい分野です。何度も却下されて心が折れそうになった時こそ、一度立ち止まり、第三者の目で状況を整理し直すことが突破口になることがあります。

真贋調査の対応において、翻訳の精度も意外と見落とされがちなポイントです。改善計画書を英語で提出する場合、仕入れ先や請求書に関する専門用語(発行元、卸売業者、正規代理店など)を正確に翻訳できているかどうかで、審査担当者への伝わり方が変わることがあります。機械翻訳だけに頼らず、可能であれば専門用語に詳しい第三者にチェックしてもらうことをおすすめします。

真贋調査の審査担当者は、日々大量のケースを処理しています。同じ内容を長々と説明するよりも、要点を絞った分かりやすい構成のほうが、結果的に正確に状況を理解してもらいやすくなります。要点を先に述べ、詳細を後に続けるという文章構成を意識してみてください。

証拠資料の整理には手間がかかりますが、一度きちんと整理しておけば、将来的に同様の指摘を受けた際にも迅速に対応できるようになります。仕入れ先ごとに請求書をフォルダ分けして保管しておく習慣が、長期的には大きな助けになります。

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